関の氏神亀山八幡宮

第24回 新春俳句大会

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宮司賞

どんど焼凧に棚引く白煙(しろけむり)(原田 悦子)

一 席

海風や天まで届け僕の凧(青野 京子)

二 席

凧父と作りて母と揚ぐ(坂本 悦子)

三 席

立春大吉夢の一字が空を翔け(岩本 美和子)

四 席

足止めて僧も見てゐる凧の空(今本 波津代)

五 席

凧作り夢の一字を大書せり(広田 智恵)

六 席

見島凧目玉濡らして下りて来る(千住 紀子)

七 席

鬼揚子山を動かし海を曳き(貞包 清子)

八 席

海峡をにらんで春呼ぶ鬼揚子(魚谷 宏子)

九 席

凧あがり昔の空を取り戻す(田村 晋)

十 席

チコちゃんの空中散歩凧日和(矢橋 和子)

佳 作

夢のせて夢一文字の凧揚がる(福田 克子)

どんど火に九十才の手をかざす(福嶋 泉)

海峡の雲に貼りつく鬼揚子(羽嶋 昭子)

長老の手を借り凧の出来上がる(向井 千雅子)

自画像の少女の絵凧爺が揚ぐ(池田 尚文)

関門の巨船見下ろす紙鳶(いかのぼり)(前田 冨美)

大凧の重み風知る人の知る(野尻 みち)

早鞆の風と睦みぬ鬼揚子(藤田 厚子)

風掴む鬼凧勢子のワンチーム(吉村 保亮)

凧糸を解く宮司の手を借りて(中田 てつ子)