宮司賞
婚約のきまりし娘初詣(田中 博子)
一 席
どんど火の煙らす針塚扇塚(千住 紀子)
二 席
町医者の背広姿や初詣(平 扶久美)
三 席
出番なし雨うらめしやいかのぼり(岩本 美和子)
四 席
凧上げの無念の中止ぜんざい食ぶ(池田 尚文)
五 席
節分祭神鼓に荒ぶる鬼の声(森田 千枝子)
六 席
雨となり出番なき凧抱き戻る(坂本 悦子)
七 席
鬼やらひ祭櫓を雨が打つ(三浦 宣子)
八 席
左義長や古筆一気に燃え上がる(武石 道代)
九 席
豆撒きの準備手伝ふ鬼のゐて(前田 冨美)
十 席
勇壮に舞いたる鬼に豆の雨(佐藤 基信)
佳 作
今年また頑張れそうなどんどの火(尾倉 雅人)
どんど焚く雨に重たき火?棒(中田 てつ子)
凧上げの中止告ぐるや青法被(菊地 鈴枝)
鬼凧の平成惜しむ涙雨(吉村 保亮)
鬼こわい男の子必死に豆を打つ(田中 裕)
節分祭子ら打つ豆も雨まじり(森田 知義)
源平の海を眼下にどんど焚く(羽嶋 昭子)
善哉(ぜんざい)の豆やはらかし寒明くる(平川 英明)
節分の鬼みな脚の長きこと(吉次 薫)
大どんど護符の字ひとつづつ崩る(魚谷 宏子)
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